前回は、「頑張る=頑(かたくな)に張る」というお話をしました。
今回は、その糸を緩めるための大切な知恵について。
「諦める」という言葉の語源は、
明らめる(あきらめる)=真実を見極める
という意味だと言われています。
「諦める」という字をよく見ると、「言」編に「帝」と書きます。この「帝」という字には「明らかにする」という意味が含まれており、古くは「真理をつまびらかにする」ときに使われていました。
つまり、何かを諦めるとは、単に投げ出すことではありません。暗闇の中にあった問題に「パッと光を当てて、その正体をはっきりさせる」ことなんです。
「へぇー、そうなんだ」と思いませんか?
あなたが今「もう無理だ」と感じているのは、限界という名の「壁」に光が当たり、その形がはっきり見えた証拠。見えない敵とがむしゃらに戦うのをやめて、現実を直視できたという、とても知的なプロセスなのです。
諦めるとは、投げ出すことではありません。
暗闇に光を当てて、
「今の自分はどうなっているのか」
その姿をはっきりと見つめる行為です。
「今の私は疲れている」
「この量は多すぎる」
そう認めることは、弱さではなく
自分を守るための知恵。
次回は、この“明らめる”がどんな新しい一歩につながるのかをお伝えします。